導入事例 CASE EXAMPLES

ネットワーク&セキュリティ基盤の設計/構築/運用
- 社団法人福岡医療団総合病院 千鳥橋病院様

地域中核病院が志向した先進ネットワーク&セキュリティ基盤の
設計・構築・運用を一手に担う日揮情報システム

1965年4月、九州・山口地方を大きな台風が襲いました。社団法人 福岡医療団 総合病院 千鳥橋病院は、この台風による水害被害救援活動に参加した人々を中心に、地域の労働者や住民とともにお金を出し合って福岡市博多区に開設された病院です。以来、着実に標榜科目や病床数を広げ、現在では、25科、一般病棟295床・療養病棟41床を持つ総合病院へと発展しています。それと同時に、千代診療所、たたらリハビリテーション病院をはじめとした関連医療施設の拡大も実現してきました。

社団法人福岡医療団総合病院 千鳥橋病院様

同院はまた、患者の権利保護にも力を入れており、患者の権利宣言や1999年に早くもカルテの開示を決断するなど、極めて民主的な管理運営で地域に広く知られています。医療の質の向上、安全性向上などにも積極的に取り組んで病院機能評価の認定を受けています。
2002年、同院は千代診療所のリニューアルおよびたたらリハビリテーション病院の建築、電子カルテ・オーダリングシステム導入を計画。その際に不可欠だった病院ネットワークの再構築、セキュリティ基盤の設計・構築の担い手として、日揮情報システム株式会社を選択しました。

診療所の増築リニューアル、電子カルテ導入を機にネットワーク再構築とセキュリティ基盤整備を決断

一日の平均外来患者数、600~700人。千鳥橋病院は救急指定病院でもあったので、それとは別に一日平均7~10人の救急外来患者を受け入れていました。「このままでは満足な医療が提供できない」との危惧から、同院は千代診療所を増築リニューアルしてここを外来患者の中心的な医療施設とし、千鳥橋病院は救急中心の入院医療施設に、リハビリ・慢性期施設としてたたらリハビリテーション病院とに機能分化させることを決断しました。またそれと並行して病院の本格的なシステム化にも着手することになりました。具体的には、電子カルテ・オーダリングシステムを3つの医療・診療施設へ導入することに決めたのです。
そうなると、ネットワーク回線を飛び交うデータ容量は飛躍的に増大し、確保すべきセキュリティ要件も高まります。これまでのインフラでは不十分という認識から、ネットワークの再構築、セキュリティ基盤の整備という課題が急浮上しました。

このプロジェクトを任せるシステム・イングレータの選定にあたって、同院が最も重視したのは医療分野での実績でした。豊富な経験がなければ病院のニーズに密着したネットワーク構築は困難と判断、数多くの候補事業者の中から、医療施設関連の設計、医療システムのコンサルティングについては日揮株式会社を、医療施設関連のネットワーク、セキュリティー基盤の構築については、その分野で高い実績を誇っていた日揮情報システムを指名しました。2002年7月のことです。

全体構成図

クリックすると拡大できます。


日揮の全社情報システム基盤を全面サポートする日揮情報システム

こうした同社のシステム構築/運用を一手に担っているのが、日揮情報システム株式会社(以下、J-SYS)のシステムマネジメント本部です。ネットワーク構築/管理から、ハード/ソフトウェアの運用管理、セキュリティ保全、エンドユーザー支援まで、日揮の企業情報システムの稼動を昼夜を分かたず全力を挙げて支えています。

たとえばネットワーク敷設。日揮情報システムでそれを語る場合、単に屋内配線工事を行い、それをサーバに接続するというようなレベルではありません。エンジニアリングプラントの多くは、砂漠地帯や人里離れた内陸部に建設されます。日揮情報システムのネットワーク敷設担当者はそこへ赴き、国際回線を発注するところから仕事を始めます。電話/データ・ネットワークに関して、通信事業者に相当するぐらいナレッジ、スキルがなければ務まらないのです。

基幹業務システム、インターネットインフラを担う数百台のUNIXサーバ、WindowsNTサーバを運用管理するのもまた、J-SYSの仕事です。ノンストップサービスを提供するためのシステム設計および障害回避ノウハウは定評のあるところ。
また、外部からのシステム侵入やウイルス攻撃など、あらゆる危機を想定したセキュリティ対策も万全です。
世界をフィールドとするだけに、システムを利用するエンドユーザーが日本人だけに限らないのも大きな特長といえるでしょう。そのため、J-SYSでは英語版のPC環境にも精通した技術者をヘルプデスクに割り当てるなど、利用者本位の強力なユーザー援護体制を確立しています。

日揮の顧客の高いITナレッジに足並みを揃える必要もあって、業界で話題を集めるキーテクノロジー、最新テクノロジーを自ら導入したり、技術検証を行うなど常にフロンティア精神で取り組んでいます。ERPパッケージではOracle E-business Suite、システムの外部利用環境としてCitrixのMetaFrame、企業情報アクセス基盤としてのPlumtree SoftwareのPlumtreeを利用した企業情報ポータルなどアプリケーションの運用実績は数多くあり、ユーザーの視点に基づいたITコンサルティング、情報システム基盤の構築が可能です。

医療システム稼動の基盤となるネットワークの安定運用に貢献

図1は、当社が電子カルテシステム導入を前提としてネットワーク設計を行い、機器の導入・設置、稼動までのすべてを担当した千鳥橋病院グループの新しいネットワーク構成図です。千鳥橋病院からめぐらされる幹線ネットワークは基本的にGigabit Ethernet、千鳥橋病院とたたらリバビリテーション病院の間だけは遠距離とあって、VLANサービスが選定されています。
セキュリティを考慮して、主要ポイントにファイアウォール、プロキシ・サーバを設置するとともに、ネットワーク機器の監視機能も付加しました。外部からの侵入や内部での不正端末やサーバーの不審な挙動に関する報告を日揮情報システムが必要に応じて行うことにより、医療システム稼動の基盤となるネットワークに重大なトラブルを発生させることなく運用を維持しています。
また、同院では旧来のネットワークも残されているのですが、新旧のネットワークに接続されている合計500台のクライアントPCのウイルス対策は、日揮情報システムが一手に引き受けています。
2004年度には、かねてから構想されていた電子カルテシステムが導入され、シーメンス製MRIなど最新の医療機器も次々導入されたのですが、コンサルテーションおよび種々の調整活動により、高いレベルでのセキュリティを確保しています。

「日揮情報システムのサポートにより、この2年、トラブルはまったくありません」

社団法人 福岡医療団 本部IT企画室 副部長 総合病院 千鳥橋病院 電算室室長 大崎一生氏は、日揮情報システムの一連のネットワークおよびセキュリティ基盤のコンサルテーション/サポート活動に対して、次のように語っています。

社団法人福岡医療団 本部IT企画室 副部長 総合病院 千鳥橋病院 電算室長 大崎一生 氏

「今から思えば、旧来のネットワークはIT化推進の発展途上段階であったため、構築自体に手一杯でセキュリティ確保という視点がまだまだ不十分だったと思います。  今回、電子カルテシステムの導入を検討した段階から、ネットワーク上でカルテのような機密性の高いデータを取り扱う以上、情報漏洩対策には真摯に取り組まなければならないと考えていました。
また、電子カルテシステムのレスポンスは、ネットワークスピードに負うところが大きいため、その設計に当たっては十分な考慮が必要でした。

医療分野で実績の高い日揮情報システムのサポートを受けたことで、この2年間、ネットワークおよびセキュリティに関するトラブルというのはまったくありません。質問に対する回答も常に迅速です。こうしたインフラは空気みたいなもので安定稼動して当たり前なので、きちんと支援いただいていることに感謝しています。当院の視察に来られるSEの方々には、このネットワーク環境はうらやましがられますね。」

社団法人福岡医療団総合病院 千鳥橋病院様

「『グループウエア』を動かす上において、日揮情報システムが運用保守を行っている新しいネットワークには何も問題は感じていません。セキュリティ対策は不十分な知識で取り組むと危険で、その意味で絶対に専門企業の支援が必要です。当院担当の日揮情報システムスタッフの熱意が高いこともあって、日揮情報システムには全幅の信頼を寄せています。本来、守備範囲ではないかもしれないんですが、グループウェア開発・運用でも親身に相談にのってもらえるので助かっています」

病院業務IT化は第四次計画へ日揮情報システムのサポート力にさらなる期待

すでに高度なセキュリティ基盤を構築している同院ですが、患者の権利保護に尽力していることから、今後はさらなる内部情報漏洩対策として、各端末からのデータ漏洩を防止するシステムとプライバシーマークの取得も検討されています。 また、電子カルテ・オーダリングシステムが院内に定着したため、同院の業務IT化計画はいよいよ第四次段階に入ります。ここでは、医療材料や薬剤などを対象とした物流・在庫管理システムや、コスト管理の視点を加味した経営サポートシステムを検討されています。また、同院における「グループウエア」利用もこれからが本番。ネットワーク利用の頻度がますます高まる中で、日揮情報システムのネットワークおよびセキュリティ基盤の運用保守および継続的なコンサルテーション力にさらなる期待が高まっています。

※本事例は2007年現在のものです

ページの先頭へもどる